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コラム

冬休みは何時に起きるのが理想?

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クリスマスも過ぎ、冬休みに入った学生さんも多いことでしょう。

さて、当院では、休みに入る直前に子どもたちに必ずする質問があります。

それは、「冬休みは何時に起きるのが理想?」という質問です。

当院では、これを「ロンバケ前クエスチョン」 と呼んでいます。

ちなみに、目覚ましを何時にかけて、実際に起きるのは何時かという意味では、実際に起きる時間が何時かということです。

起立性調節障害(OD)の診断を受け、当院に通院し、通常2,3か月経過すると軽度のODの方であれば、朝起きれるようになり、症状が改善してきます。

 

ところが、そんなODのお子さんの鬼門は、長期休暇です。

夏休み、冬休み、春休み、ゴールデンウィークですね。

「ロンバケ前クエスチョン」をすると、当院に通い始めて間もないお子さんとを会話調で再現してみます。

院長:もう冬休みに入りましたか?

子どもA:はい。

院長:冬休み中は、何時に起きる予定ですか?

子どもA:10時には起きるつもりです。

院長:学校に行く時は、何時に起きていますか?

子どもA:7時です。

院長:では、何時に起きるのが理想的だと思いますか?

子どもA:9時には起きようと思います。

院長:Aさんは、初診の時よりは改善しましたが、まだ完全な安定期にはなっていないので、今、睡眠のリズムを変えるのは体のメカニズム的にみて、あまりよくないですね。

そもそも、体には現状を維持しようとする仕組みと、よくなる時は少しずつで、悪くなる時は少しずつか一気に悪くなる仕組みがあります。

健康をお金に例えると、睡眠負債がたまるということは、健康借金がたまるということです。

一括返済というのはできないので、こつこつとこれまでの健康負債を返していくことが大事です。

元気になって、健康貯金がたまってくれば、1日夜更かしをしても、3日もたてば元のリズムに戻すことができます。

でも、よい状態が定着していない今の時期は注意が必要です。

睡眠についてお話すると、そもそも1日は24時間ですが、体の周期は25時間です。

メラトニンというホルモン、通称、催眠ホルモンは、起床後、光を浴びて15~16時間後に最大量になります。

休みだからと朝起きるのが遅らせると、光を浴びる時間が遅くなるので、メラトニンが最大量になる時間も遅くなり、夜になっても眠くならない、という現象が起きてきます。

特に冬場は、日の出の時間も遅いし、くもりの日も多いので、お家の蛍光灯などの強い光を浴びることでも、目覚めスイッチが入ります。

脳のマスタークロックは、光を浴びることで作動し、臓器や細胞に朝であることを伝えるのです。

ということで、もう一度質問です。

冬休みの間は、何時に起きるのが理想的ですか?

子どもA:7時です。

というような感じのやり取りが 「ロンバケ前クエスチョン」 です。

この話をすると、親御さんも、「休みの間はのんびり寝ていていいのかなと思っていました・・・。」という方も多いです。

お休みなので、のんびり過ごすのはよいですが、それはあくまで日中の話で、起きる時間、寝る時間は学校のリズムに合わせるのが理想ですね。

例えば、お子さんが保育園に通っていたならば、トイレトレーニングをして、4月の終わりごろには自分でできるようになっていたのに、ゴールデンウィーク中は甘えてしまってできなくなって、ゴールデンウィーク明けにはまた元通り、ということは、よくあることです。

小さいお子様ならまだしも、学校に通う年代になっているのであれば、子ども自身が決めて起きる必要が出てきます。

そして、親御さんはぶれない理想の睡眠起床時間を知っておくことは少なくとも必要です。

睡眠のリズムを整えるには、知識をもち、意識を高め、工夫をし続けて、行動を積み重ねることが必要です。

「知識」「意識」「工夫」「行動」ですね。

楽しい冬休みの間も、こつこつと、睡眠負債を返せるよう、少しずつ努力していきましょうね。

それでは、みなさま、よいお年をお迎えくださいませ。

ファミリーカイロプラクティック三鷹院
院長 佃 隆

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